Quitada ブログ HAX

Hatena Blog でも Quitada ブログ

Web 2.0 と SOA の先にある C10K 問題

C10K 問題を提起した本家サイト(?)では、具体例に乏しくていまひとつピンとこない quitada ですが、以下の @IT のコラムでは Web 2.0 とからめて説明してなんとなくイメージがつかみやすい。


Web2.0の先にあるC10K問題


Web 2.0 的な考え方は、技術ありきというよりも、サービスありきなので、それをそのまま実装しようとしたときに OS や処理系など、現状のプラットフォームのアーキテクチャを考えると C10K 問題が表面化しやすいと理解。うむー。
[rakuten:book:11879397:detail]

サービスありきといえば、エンタープライズシステム構築技法で最近流行っているのが SOA。華やかにもてはやされる一方で、サービスに特化するあまり、クライアント数とかサービスを実行するにあたりどれくらいのリソースが必要なのか考慮されてない問題のあるプロジェクトが増えている感じがします。ちょっと強引だけど、SOA 的考え方によるシステム構築でも、C10K 問題が表面化しやすいのでは?と思う今日このごろ。

仕事の流れで理解する 実践!SOAモデリング (ビジネス×IT図解シリーズ)

仕事の流れで理解する 実践!SOAモデリング (ビジネス×IT図解シリーズ)

  • 作者: 株式会社オージス総研,株式会社オージス総研加藤正和,大場 克哉,左川 聡,橋本 誠,藤倉 成太,明神 知
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2007/04/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 1人 クリック: 26回
  • この商品を含むブログ (14件) を見る

とはいえ、SOA と特に関係なくても、クライアント数や同時接続性を考えると、i-mode とかの携帯電話のバックエンドシステムでは、C10K 問題がクローズアップされる前からまさにその問題を考慮せざるをえない状態だったはず。おそらく、こちらはとんでもなく高性能なマシンにとんでもない容量のメモリとディスクをつんで、とんでもない台数を並べる力技で対処しているんだろうけど、携帯電話の料金が市場競争の末下落傾向があるので、システム構築・メンテナンスにかけることのできる費用も年々厳しくなっているはず。そういった意味では、力技ではなく、C10K 問題に対しより少ないリソースで効率よく対処できる新しいタイプのプラットフォームやら処理系が必要となってきそうですね。うむー。