IBM さんの以下のサイトで、欧米金融機関でのグリッド技術の動向について、ナイスな感じでまとまっております。
グリッド技術といえば、何年か前にバズワード的に流行りかけて、しまいにはオラクル社が同社のデータベース製品がグリッドだ!みたいな勢いで、データベースのバージョンにグリッドの頭文字「g」をつけてしまって、「グリッドって何っだったっけ?」とそのまま衰退していたかのように思われてましたが、逆にとってもニッチな世界ではガンガン使われていたんですね。
ま、グリッドというと科学技術計算というかいわゆる、HPC(High Performance Computing)的に使われてきたわけですが、金融の場合はちょっと毛色が違っていて、高速度レスポンスが求められる並列 RPC みたいなクラスタのことをいうようです。
スピードが儲けに直結する金融機関なので、ここ数年で急激にグリッドのサイズが増大して、今はいきつくところまでいったので、NEXT は何?というのが欧米金融機関のようですね。サブプライムで痛い目にあっているので、逆にグリッドを含めて IT をしっかりしていかなくてはならないといったノリのようで。
日本の金融機関も、おいつけおいこせで、世界に遅れをとらないようがんばってほしいところということで、各金融機関や関連ベンダもまきこんだ議論が、独立行政法人産業技術総合研究所主催のグリッド協議会金融分科会でほぼ毎週のように行われているようで。ニッチではありますが、いろいろな意味で金融グリッドが熱いです。