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HPC 系ミドルウェアがクラウドコンピューティングを実現する?

やはりサービスにアクセスしたいときに、サービス負荷に応じて適切なリソースが割り当てられなければなりません。そうなると quitada の場合、職業柄、それを実現するためのミドルウェアがないかどうか探してしまうのが悲しいサガですが、海外のこちらのブログさまで言及しているように HPC 系グリッドミドルウェアの転用が良いように思われる。

HPC 系グリッドミドルウェアは、古くは投入されたジョブをグリッド上のコンピュータで並列実行をさせるといったスケジューラというイメージですが、最近の商用グリッドミドルウェアはジョブのスケジューリングだけでなく、リソースのダイナミックな割り当てもてきたりするようで。例えば、Platform Computing 社の Platform Enterprise Grid Orchestrator(EGO)とか、DataSynapse 社の FabricServer とか。これらのミドルウェアにより割り当てるリソースを、VMWareXenHyper-V といった仮想マシンでもよいわけで、まさにサービスの利用者はそれに必要なコンピュータリソースも意識することなく、必要なサービスを必要な時に使用可能なわけで。

そうなると、無駄なコンピュータリソースは必要なくなるので、企業においてはコスト削減にもつながるでしょう。

昨今は、経済状態が厳しいので、企業において IT によるコスト削減はもちろんのこと、IT 自体のコスト削減も求められるので、クラウドコンピューティング→コスト削減という図式ができあがりそうな予感。

そうなると、今後、企業システムの SIer に求められるのは、まさに、仮想マシンや負荷に応じたダイナミックリソース割り当てといった観点での SI 力であろうと思う、今日このごろ。