IT において、SOA とか SaaS とかキーワードが流行っておりますが、quitada 的には実装面で物足りなさを感じておりました。やれ、Web サービスを使うだの、AJAX を使ってマッシュアップだのいろいろとありますが、それらを動かすためのリソースという観点がかなり欠けていると思います（というか、考えてない）。なので、何も考えずに SOA ミドルウェアを導入してみたら重くて使い物にならなかったとかサーバマシンが足りなかっただとか、ネットワークが飽和して C10K 問題とかが発生、とかなるわけです。結局、ユーザーは小難しいアルゴリズムとか考えないで必要なサービスを利用できるかもしれないけど、適切なリソースが割り当てられるかどうかの部分では考えられてないというか。
最近、クラウドコンピューティングというキーワードが流行りですが、@IT とかの記事で「クラウドコンピューティングって何？」というところで調べてみると、SOA や SaaS の考え方を一歩進めてコンピュータリソースまでも考慮しているようですね。ユーザーがある IT サービスを使うとき、それを動かすための必要なリソースや所在を全く意識することなく提供されるというわけです。少なくとも考え方はすばらしい！
