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インメモリ DB とかデータキャッシュが金融系企業で流行る?

@IT の記事によると、日立製作所は 4 月 9 日、オンラインシステムやバッチシステムの大量データを高速に処理する「大量高速データ処理ソリューション」を提供開始したとのこと。ターゲットは金融系企業のようで。

インメモリ DB とかデータキャッシュといった技術は、特に目新しいものでもなく、加えて何か技術的に興味深いかというとそうでもなく、ただただ高速にデータを処理したいという要望とメモリが大容量・安価になったという現在、ようやく現実的になったソリューションといえるかと思ってます。

#タイトルに「新ソリューション」と @IT の記事をそのまま引用したけど、「新」というのもちょっと大げさなような気もする。

大手金融系企業では、年々複雑化する金融商品に対し、複雑なリスク計算を高速に行うため、安価なサーバマシンを何百・何千と並べるプロセスグリッド技術が当たり前のように使われているので、ではデータも高速処理しましょうということでこちらもまたメモリを大量に並べることに何の躊躇もない感じなんで、儲かると判断したんでしょうねぇ>日立。

サブプライムローン問題等で露呈したように、金融業界はちょっとしたリスク計算のミスや遅延が、大損につながる業界なので、多少お金がかかっても大量にサーバ・メモリを並べることに躊躇できないというか、まったなしの状況なんでしょうねぇ。

これに付随して、より大量のデータを扱おうとするとメモリがもっと必要になるし、データを高速処理すると、そのやりとりのためにネットワーク帯域も大幅に増強する必要があるので、メモリとかネットワーク機器ベンダも儲けられますね。ぐふふ。

金融 IT が熱い!

とはいえ、昔はメモリを少しでもケチるためにプログラムレベルで様々な工夫をしていたのに、いまやメモリは安くなったのであまりそういうことを考えるよりかは、大量メモリが扱えるからこそできることをやるという流れなんでしょうねぇ(いわゆる、富豪プログラミング的発想)。私は IT 旧人類なので、そういう乱暴な IT にはちょっとした寂しさを感じる。とほほ。

おっと、インメモリ技術から根拠のない個人的憶測・感想が伴う変な展開になってしまった。用心用心。