表向きは、レッドハットが KVM を採用した理由として、Linux カーネルに組み込まれているから、メンテが楽でデバイスドライバもそのまま使える上、パフォーマンスも良いアーキテクチャであるから、と言っている。
しかし、KVM はそもそも QEMU というエミュレータがベースとなっている。たとえば、x86 上で SPARC とか Power のコードを動かしたといったことができる。実際、RHEL に KVM をインストールして、virt-manager からウィザードベースで VM を作ろうとすると、チップアーキテクチャが選択できて、x86 以外にも sparc とか mips とか選べるんだよね(実際に SPARC Solaris が x86 マシン上で動くかどうかとか、試したことないけど)。
近い将来、レッドハットは、もしかしたら、IBM とか Sun も見捨てた古い AIX とか Sun OS、Solaris で動いているシステムをそのまま KVM 上でエミュレートしてインテルマシン上で動くようにする、レガシー P2V マイグレーションサービスとかやりだすんでなかろうか?で、UNIX ユーザーを Red Hat Linux なワールドへ導くというか。
#ま、エミュレーションなのでオーバーヘッドは大きくなるけど、それでも古い AIX とか Sun OS のシステムだと最新のインテルマシン上でそん色ないパフォーマンスで動くのではないかと予想。
ともあれ、どれほど需要あるのかわかりませんけど。ぐはぁ。