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「HHKB ユーザーミートアップ vol.2 with 東プレ」に潜入してきた

前回の「HHKB 20周年記念ユーザーミートアップ」をライブのネット配信で観て、思いのほか面白かったので、今回二回目となる「HHKB ユーザーミートアップ vol.2 with 東プレ」にボッチだけど現場に潜入してみた。

まずは、HHKB Professional HG JAPAN、いわゆる漆塗りキートップのアルミ削り出し筐体モデルを拝み倒す。

この写真左上に見切れているノーマル HG モデル(漆塗りじゃない方)は所有しているのですが、漆塗りな Japan は初めて見ました。そんでもって、気になっていたことを確認。私の所有する HG の裏天板に、シリアルナンバーが記載されており、私のは「000002」。どうやら二号機のようなんですね。このシリアルナンバーは、Japan とそうでないモデルとで連番なのは、それとも、それぞれのモデルで異なるシリアルナンバーなのか?

はい、展示されていた Japan モデルのシリアルナンバー確認したら、「C00..01」みたいな。「C」から始まるシリアルナンバーでした。展示されていたのは、なんらかの初号機であることは間違いないんでしょうが、少なくとも Japan シリーズの初号機でしょうね。初号機は PFU さんで保有しているようなので、市場に出回っている Japan じゃないモデルの実質的な初号機は、私のだろうか、という気が?ってか、これ、他に持っている人いるのか?

ちなみに、展示されていた Japan じゃない方のシリアルナンバーは「000095」で、製造年月も私のよりもやや新しめでした。確か、両 HG モデルそれぞれ 100 台までの限定生産だったような気がするので、少なくともノーマル HG は 95 台は生産されたってことかな…?

さて、ミートアップ自体は東プレと共催みたいな感じで、東プレのキーボード製品 REALFORCE R2 をベースとした、PFU の新商品で本日に発表・発売となった「REALFORCE R2 テンキーレス - PFU Limited Edition」の紹介を中心としたものでした。

特に HHKB Pro の静電容量無接点方式のキースイッチ技術は東プレのものなので、ミートアップ自体の共催は不思議ではないけど、なんで PFUREALFORCE 売るの?と思っていたら、その理由の一つが中国市場をにらんでとのことで。前回のミートアップで、PFU 中国支社の人がお話ししてたんですが、その時正直「はぁっ?」と思ったんですよね。中国で、PFU のあずかり知らぬところで、HHKB Pro が草の根的に売れてたらしく、後追いで中国でも HHKB Pro を正式販売したようなこと言ってましたが、中国サイドからの要望として「Windows 系のデベロッパーが多いので、Windows 用キーボード配列にしてほしい。Ctrl キーの位置が A の横じゃなくて、下の方にあるやつがほしい。」みたいなこと言ってまして。いやいやいや、それ HHKB のコンセプト半分否定してますやん?と正直思ったのですが、その答えが REALFORCE S2 の PFU Limited Edition みたいで。

つまり、中国の方は、高級キーボード嗜好という観点で、HHKB Pro がほしかったのじゃなくて、静電容量無接点方式のキースイッチを採用した Winodws 用キーボードがほしかったのですね?

quitada の場合、だれも聞いてませんが、高級キーボード嗜好という観点では、FILCO のメカニカルキーボードから入って怪社で使っていたら「キータッチ音うるせー!」と苦情がきたので、REALFORCE へと移行、「静電容量無接点方式スイッチの打鍵感きもちぃー」と思っていたら、同キースイッチ採用のコンパクトな HHKB Pro がでてきたのでテンキーイラネな私は、ほしいなぁと思っていて、墨がでたと同時に購入、以降、HG にしたり Type-S にしたり、無刻印に走りーの BT といったキーボード遍歴です。中国でももしかしたら、REALFORCE 熱がおさまったら、コンパクトキーボードのほしい層があらわれてまた HHKB 回帰みたいなことが起こるのかなとか妄想。

さて次は、パネルディスカッションからの懇親会&ライトニングトークです。感じたことをつれづれなるままに…。

  • 前回に比べて今回はさらに自作キーボード派の参加者が多かった模様。展示されていた自作キーボードを触ってみると、キースイッチがおそらく一般的なメカニカルなやつか、Cherry 製のやつっぽいんですよね。静電容量無接点方式のはなさそう。なんでだろうと思ったんですが、そもそもキースイッチ単位で部品売りしてないようで。しかも、東プレの方によると、別件でていた「左右に分割できる HHKB がほしい」という要望に対して、現状難しいとか言っていたので、おそらくキースイッチ単位じゃなくて一つのコンポーネントとして製造してんだろうなと思われる(分割版を作るとなると、それ専用のコンポーネントを設計する必要があってコストがかかり、売れるかどうかもわからないの作ってられるかよこの野郎ってこと?)。当面、静電容量無接点方式キースイッチ系の自作キーボードの登場はなさそうなので、自作派も HHKB Pro は気になるのかな?と。なんで、HHKB の謎ミートアップも気になるのかなと。あー、だいぶ憶測ですが、すいません。HHKB Pro は、製造は東プレなんで、ある意味東プレの技術をもとにした、PFU の自作キーボードみたいな感じだしな…。
  • 上述の HG Japan に関して話がでました。HHKB 誕生 10 周年記念モデルとしてリリースされた HG ならびに HG Japan ですが、再販してほしいというリクエストです。ビジネスとしては失敗だったようで、PFU としてはやりたくない上に、技術担当の東プレ的にも、アルミ削り出し筐体からの鏡面加工の裏天板とか色々と難しかったらしく、もうやりたくない的な空気が漂ってました。ぐはぁ。他方、自作派にも触発された私は、自作まではいかなくても HHKB のカスタマイズ熱はあがったところでの、個人所有の HG です。キートップを自ら漆塗りしてなんちゃって HG Japan にしてみようかなと、ふと思いました。
  • キーの同時押しの制限の件。こちらの Wiki サイト様によると、HHKB も REALFORCE も N キーロールオーバー(新規に入力されるキーは無制限に認識される)だけど、少なくとも USB 版は 6 キーまでしか同時押し対応してなかったはず。私の経験からも、HHKB Pro BT も同じ。PS/2REALFORCE では N キー同時押し対応してたらしいので、USB とか青歯プロファイルの制限かなと思っていたのだけど、でも本日の、東プレの方の話によると、最新の REALFORCE では N キー同時押しに対応しているとのこと。うむー、試してみたい。
  • 今年の初めに、金・銀・漆の HHKB 限定キートップ販売してたけど、実際に HHKB には装着できないものと勝手に理解してたのですが、保証対象外というだけあって、実は装着可能だということが判明。ぐはぁ、どれか買っておけばよかった…。


さて、参加者特典として、REALFORCE キートップストラップをいただきました。以前、同じような HHKB キートップストラップをもらっていたのを思い出し、自宅に帰宅してから、それらからキートップを抜き去って、当方の HG に装着して、今の私の HG はこんな感じです。