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SQLFire アップグレードに伴うディスクストアアップグレード具体例

ちょっと前に、SQLFire 1.1 がリリースされましたが、既存 SQLFire 環境(バージョン 1.0.3 とか以前のバージョン)を 1.1 へアップグレードする際、下記アップグレードマニュアルの Procedure 4. によると、「ディスクストア」なるものも、sqlf upgrade-disk-store コマンドで事前にアップグレードしておく必要があるとのこと。

そもそも、sqlf コマンドでほぼデフォルト設定でロケーターとかサーバーを起動している場合は、ディスクストアのことをマニュアルから知っていたとしても、どこにどうできているのか、そして sqlf upgrade-disk-store コマンドをどれに適用してよいものやら、マニュアルにはあまり具体的には書かれてないんですよね。

#北米 IT 系英語マニュアルにありがちですが、具体的と図が極端に少ないよなー。日本の製品の日本語で書かれたマニュアルを見習ってもらいたいよ。

ということで、「ディスクストア」をアップグレードしてみたので、実例を晒してみます。

まず、サーバーを以下のようなコマンドラインで実行していたものとします。

sqlf server start -locators=xxx.xxx.xxx.xxx[xxxxx] -client-bind-address=xxx.xxx.xxx.xxx -client-port=xxxx -dir=/path/to/server1

着目点は、-dir に設定したサーバーのワーキングディレクトリです。この場合は、以下のディレクトリにいくつかのデータストアファイルが生成されます。

  • /path/to/server1
  • /path/to/server1/datadictionary

こららに対して、以下のようなコマンドラインで、それぞれのディレクトリに対して、ディスクストアのアップグレードコマンドを実行してやります(あくまでも、データストアに関してはデフォルト設定で運用している場合)。

sqlf upgrade-disk-store SQLF-DEFAULT-DISKSTORE /path/to/server1
sqlf upgrade-disk-store SQLF-DD-DISKSTORE /path/to/server1/datadictionary

こんな感じのコマンドセットを、全てのロケーター、サーバーのワーキングディレクトリに実行してやればOK。

なお、sqlf upgrade-disk-store コマンドの使い方(特に引数の意味)に関しては、こちらを参照のこと。また、引数の一つであるディスクストア名(diskStoreName)に関してはこちらを参照のこと。

[rakuten:book:13182618:detail]