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膨大なデータを意志決定に生かすために:BEA Event Server/Real Time

ZDNET の記事によると、日本 BEA システムズは「BEA WebLogic Real Time 2.0」(以下、WLRT)および「BEA WebLogic Event Server 2.0」(以下 WLES)を発表したとのこと WLRT は低レイテンシーのリアルタイムシステム、WLES はイベント駆動型アプリケーション(EDA)向けの製品とのことだが、ちょっとイメージしづらいのでどんなものだか調べてみましたー。

WebLogic Realtime 2.0
Realtime とついてますが、リアルタイム Java ではないようですね。

JVM レベルでは、Deterministic GC(「確定的なガベージコレクタ」と翻訳されてるようですが)で GC による処理停止を一定時間におさえ、低テイテンシー性を実現しているようですね。

アプリケーションレベルでは、JRockit Mission Control 3.0 の Latency Analyzer が付属していて、それを使って遅延を発生させている処理を発見しチューニングなりアプリケーションの見直しを行うための一助となるようで。

ま、アプリケーション自体がダメだと、簡単にリアルタイム性は実現できないということですね。

WebLogic Event Server 2.0
SOA を補完するテクノロジーとして流行りつつ EDAEvent-driven architecture:イベント駆動型アーキテクチャ)対応する、CEP(Complex Event Processing:複合イベント処理)サーバ製品のようです。

内容的には、Web サーバ(Jetty ベース)で受け取ったイベントを EPL(Event Processing Language)という言語で記述されたルールにそって、POJOJava Beans を実行する Spring ベースのサーバのようです。BEA microServices Architecture にそって作られたもののようで、おそらく WebLogic Server のコンポーネントも一部使用されていると思われます。

CEP 製品は、高速処理性・リアルタイム処理性が要求されるため、いままでは C/C++ で記述された製品が主流だそうですが、WebLogic Event Server は java でも同等の性能を出せるそうですね。また、上述の WebLogic Realtime と組み合わせると、さらにリアルタイム処理性が強化されるとのこと。

Java ラーとか、Spring な方々も CEP 業界で飯が食えるようになる感じの製品ですね。